えー?貴校の教育方針??
今朝は面接のリハーサルを行いました。
おじぎの仕方から面接で訊かれそうな内容のチェックまで、入念に行います。志望の動機や最近気になるニュース等、答え方のポイントを整理するのですが、もちろん丸暗記して棒読みさせるようなことはしません。小中学生らしく自分の言葉で話せるように骨子の作り方だけを教えます。
中3生はすでに学校で面接の練習をしてもらったというので、ある程度はきちんと言えるものと思っていました。ところが、ある生徒がリハーサルでいきなり発した言葉が「貴校の教育方針に…」。これにはビックリ。訊くと学校の校長先生も他の先生方も「貴校の」と言えと教えてくれたというのです。
うーん。書いて提出するようなものならそれでよいでしょう。でも中高入試の面接で「貴校」とは…。私だってテストやテキスト業者の営業担当者がやってきて、「貴塾の…」とか「御社の…」といった言葉を連発されるとちょっと不愉快になる。これらは社会人が営業の都合上、形式的な敬意を表するための言葉で、そこには相手を親しき存在、あるいはどうしても今後おつきあいをしたい唯一無二の存在という響きがこれぽっちも感じられません。
私がこれまでに優秀と思った営業マンはこんな言葉は決して使わなかった。彼らは「先生のところの」とか「エフさんでは」、さらに慣れてくると「深水先生のところでは」といった呼び方をします。「貴校の」という言葉にも「御社の」という言い回しと同じ響きがあります。だから、志望の動機などを訊かれたら、「○○高校の」と実名を入れて言う方が、まだ未熟と見られる彼らとすればおそらくずっと受けがいいはずなのです。
「教育方針が私にあっている」なんて言うのもダメ。「教育方針」イコール「学校の現状」とは限らないし、これを言うと結構突っ込まれそう。「私にあっている」は明らかに上から目線で、「どうしてもこの学校に入れてもらいたい」という謙虚な姿勢が感じられません。
今日の練習内容をこれ以上ここで細かく披露する気もないので、このくらいにしておきますが、中学はともかく、私立高校の推薦ならさほど神経質にならなくともよいはず。面接重視と言われる学校でも成績(内申や適性検査の点数)が最重要視されるからです。面接で当落するというのはよほどの場合に限られると断言できます。
都立高校の入試でも、みんなそれなりの受け答えをするので、態度や人柄、受け答えの良さだけで合格するなんてことは起こりえない。内申以外には「生徒会の役員」やら「部活の部長や成績」、「それなりの団体でのボランティア」や「特殊技能」など特別な要素がなければ大きな差は出て来ないはずなのです。
だから受験生諸君。ある程度いうべきことを整理したら、あとはあまり細かいことを気にしないほうがいいよ。勧められる前に勝手に椅子に座っちまおうが、自分の母親のことを母と言わずにかあちゃんと言ってしまおうが、そんなことでは大きなマイナスにはならない。くれぐれも「貴校の教育方針が…」などと覚えてきたことをガチガチになって棒読みにするのはやめにしましょう。お気楽にね。
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